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MenkarmWorld

タイの不動産購入

    タイに移住したり老後をタイで過ごすために不動産購入を考えておられる方は結構おられるのではないでしょうか?私がタイで経験した不動産購入について簡単にまとめました。皆様の中にもタイで不動産を購入された方が居られましたらこの場で紹介させていただけると嬉しいです。


建物

    私が家を建てたのはナコンパノム県のこれまた田舎なので参考にならないかも知れませんが紹介します。 まずはこの地方の大工さんは農業との兼業の方が多いので稲刈りが終わったら家を建ててくれるよう早めに頼み、どんな家を建てたいのか予算がいくらなのかだいたい話し合っておきます。農閑期になると工事が始まりますがこの地方は日本と違い建材は施主が購入し大工は工賃をもらって家を建てるだけですので施工管理は施主が行わなければならないようです。建ててる途中で予算オーバーになりますとその時点で工事が中断します。予算については大工さんの経験により大体のアドバイスがありますが管理はしてくれませんから注意しましょう。

約100u 200,000バーツ 2001年完成

    妻の両親のために作った家です。日本の家と比べるとあちこちに隙間があって窓が開きにくかったり施錠できなかったりで、かなり作りは雑に感じられました。間取りは居間、寝室、台所浴室のみでシンプル。台所は流し台なんか有りません。
失敗した点は、床がコンクリート張りで汚れ易くタイルを張ったら良いと思うのと、西日が当たるので窓はスモークガラスを入れてますが、天気が良い日は壁が熱くなり、また天井裏に通気口が無いので熱が篭ってしまう事です。夜に気温が下がっても家の中は暑く、窓を締め切って寝るのでとても住み辛い家です。タイに家を作るなら西日対策と天井裏の通気の確保は重要だと思います。

約125u 300,000バーツ 2002年完成

    タイ東北部に良くあるデザインの家です。1階と2階の間には鉄扉があり、2階が寝室になっています。2階は断熱材どころか内張りも無く天井も張ってないので、日中は暑くて快適に居住できません。1階と2階の柱が通し柱で無いのも気になるところです。


約125u 400,000バーツ 2002年完成

    近所のファラン(白人)の家です。屋根と外壁の間を塞いでないのが良いのか、とても涼しく快適な家です。台所は豪華ではありませんが必要な物は一通り揃っています。寝室の壁に穴明きブロックを使って通気口が作ってありましたが、虫が入るので塞いであります。この穴明きブロックは風通しが良い場所に使うなら有効でしょうが、部屋の壁に使っても虫やトカゲの出入り口になるだけで、それほど涼しくはならないようです。換気扇の方が良いのではないでしょうか。塀の上には侵入を防ぐためにガラスの破片が付けてあります


    私が好きなホームページにT-thai(定退)というのがあり、タイでの土地購入や家の建築についても書かれていたのですが、残念ながらほとんどのコンテンツを削除され更新を停止、閉鎖されるようです。T-thaiを作られた青木様に不動産関連コンテンツの転用をお願いしたところ快く承諾していただきましたので紹介します。どの家もパヤオ市周辺に建てられたものです。

約116u 800,000バーツ 2000年完成

    T-thaiファンご存知の、御本人曰く「パヤオ御殿」(冗談)です。土地は1ガーン25タランワー(500u)で15万バーツ。古家の解体1.5mの土盛り排水管で8万バーツ。塀と門で10万バーツ別にかかってます。間取りは3LDKで床は全てタイル張りです。

約116u 700,000バーツ 1999年完成

    上の家を建てる時に参考にされた家です。部屋3室の3LDK、シャワートイレが2ヵ所、15畳くらいの居間と、8畳くらいの台所、床は全て 洒落たタイル作りで、テラスと言うか 広い張り出しが玄関に 付いています。水道、ガス(プロパン)、トイレ排水は下水に流せないので浸透式になってます。基礎はコンクリートの柱です。

約230u 2,000,000バーツ 2000年完成

    4LDK4ホングナームで内部は床を含め殆ど木で作られた重厚な造りになっていて「これは高そうだ」と素人目にもわかります。しかし材料は良いのですが惜しいことに細部の造りが少し雑でした。何でも、この家の建て主は日本で5年間働き豪華な家を手に入れたらしいです。

約230u 2,000,000バーツ 2000年完成

    3LDK2ホングナームです。施主の親戚のチェンライの業者が作ってたそうですが工事中に建築費の先払いを頼まれ渡したところ同じようにあちこちの現場で建築費を先払いさせ逃げてしまったそうです。

約?u 3,000,000バーツ 2001年完成

    この家は木造高床式、重厚なつくりで建設費約300万B。 村一番の御大臣が建てました。


土地

銀行編

    タイで土地を購入しようと思い2001年秋から下調べを始め年末に契約、2002年1月に登記を済ませるまでの体験を紹介します。

日本で
    老後はタイで暮らしたいと思っていても妻の実家があるナコンパノムの田舎はいくら両親の土地があっても不便すぎます。妻はパッチョンが良いと言いますがタイに行く度にバスで片道3時間かけて様子を見に行きたくないので私が却下して、管理が楽そうなバンコク周辺の土地を探す事にしました。物件の事前調査はCH5のHPのLINKのページにタイの銀行のHPへのリンクがあるので活用しました。まずはタイの銀行でも1番信用出来そうなバンコク銀行のHPへ行くと物件が多く、条件を入れて検索できるので便利でした。ただし価格がCALLとなっているのがほとんどで、書いてある問合せ方法が電話だけです。妻は日本から電話で問い合わせるのは不経済と思い良い物件を紹介して欲しいと手紙を書きましたが返事はありませんでした。他の銀行もメールアドレスが書いてあるところは問い合せましたが、競争入札で入札の日程が訪タイと合わなかったり、銀行のメールアドレスに問い合わせたのに返事のメールアドレスがHOTMAILで信用できなかったりでした。結局タイに行く1週間前にバンコク銀行に電話すると取り合えず事務所に来て欲しいとの事でしたので、HPで良さそうな物件をいくつかチェックしておきました。また登記方法などについて妻はタイ政府土地局のHPを何度も見ていました。

まずは銀行へ
    バンコク銀行の不動産販売部門はスリウォン通りタニヤの入口にあるスリウォン支店ビルの4階にあります。まずは今まで使っていた銀行口座が残高が少ないまま長く取引がなく閉鎖されてしまったので2階の窓口へ新しい口座を作りに行きました。この時に妻の現住所が日本でありタビアンバーンがバンコクでないので口座は作れないと言われましたが、これから4階で土地を購入するつもりと話すとあっさり作ってくれました。4階に上がり土地を購入したい事を伝えるとすぐに席に案内され、妻がHPで事前に調べた物件について質問するとHPはかなり前にファランに頼んで作ったので全く更新してないとのこと。こちらが希望する物件はもう売れていました。行員はそれから様々な物件を紹介してくれるのですが、銀行が薦める土地は私が日本人だからかサトーンやスクンビットばかり、妻はそうとう気に入ったようなので肝心な値段を聴くと400万バーツでした。日本の家のローンもほとんど払ってないのに私がそんな物を買えるわけがなく、とりあえず物件の一覧を記載した冊子をもらい15時までにまた来るからと伝えてホテルに戻りました。
ホテルに帰ると妻は一生懸命冊子を見始めましたが、いくら待っても購入候補は1つも決まりません。仕方ないので私が価格と場所が希望と合わないものを鉛筆で消し込み、ようやく目ぼしい候補を4つ決めました。妻が銀行に行き希望地を伝えると、銀行の車で下見に連れて行ってくれるとの事。下見の日付けと時間を約束して帰りました。

物件を見に
    物件を見に行く前の日の夜から子供が発熱、39度近く有るので当日は朝5時からバルムンラート病院へ。薬を飲んでもそんなに早く熱が下がるわけがなく子供だけ置いて外出なんて出来ません。私が行くと言葉が通じない事があるし、妻が行くと場所が判らなく2度と同じ場所に行けなくなる可能性が高いので悩み、結局言葉は何とかなるだろうという事で私が行く事になりました。私がタイ語とジェスチャーを混ぜて子供が発熱し妻が行けない事を伝えると銀行の方はかなり困っておられましたが、銀行の1BOX車で出発しました。
まずはチャオプラヤ川を渡ってバンブアトンへ、国道を外れて1キロほどの所にあり、家は密集してなく隣りは学校で宅地としてはまあまあの環境なんですが向かいの家が廃棄物処理業者で鉄屑や空瓶の山、しかも1ガーン(1/4ライ=100タランワ―=400u)が100万バーツ近くどう考えても割高でした。次に行く物件は価格も1ガーンが35万バーツで私としては本命、場所も同じくバンブアトンだったのですが車はなぜかドンムアン空港の横まで来てしまいました。私が冊子で2番目に行くはずだった物件を指し「これは行かないの?」と聞くと、銀行員の答えは「遠いから行かない」でした。体の力が抜けてしまいましたが車はドンムアン空港の前の道を北上しリングロードに入ってコーンルアンへ到着、再びドンムアン空港前の道に平行する通りに入ってしばらく北上し巨大な市場の横を通り抜けオレンジ色のピラミッドのような建物が見える3番目に行く筈だった物件に到着しました。ここは宅地として開発している途中に不況になり、あと電気と水道の工事を済ませれば完成するところで中断したようです。広大な団地に住んでいるのは地主から管理を委託されている1家族のみで、この家族に管理を頼んだ地主の土地は植木が有りきれいに手入れされてましたがほとんどの区画は背丈ほどの草と不法投棄された屋台からと思われるゴミだらけでした。しかも見学している最中に1メートル近いトカゲまで出てきて驚かせられました。ここにバンコク銀行は10数区画持ってるようで一番安いのは1ガーンが40万バーツ高いところで2ガーン(1/2ライ=800u)が100万バーツでした。銀行は1番高い区画をやたら薦めてきましたが、私は1番安い物件なら買ってもいいかと思いました。最後に向ったのはラムルーカー、1ライ(4ガ―ン=1600u)が100万バーツと土地が広いので興味がありましたが、物件に向う水路沿いの道には不法居住と思われる家が並び、銀行員は地図を見ても物件の場所が判らないようで近所の人に場所を尋ねようやく現地に到着しました。しかし通りから舗装もされてない道を数百メートル、近所に誰も住んでなく、しかも物件までは更にあぜ道で数十メートルあるような所を100万バーツ出して買うなんて、いくら住む予定が10数年先でもとても勇気がありませんでした。銀行に戻ると2つ目のコーンルアンの物件の詳細を記入した書類をコピーしてもらいました。

契約
    昼食も食べずに妻が待つホテルに帰ったのが午後2時、早速撮影してきたビデオを見せながら3つの物件を説明し、購入するなら近くに巨大な市場があり都心までも高速で1時間かからないコーンルアンだと言うと妻も同意したので、書類を見ながら希望する区画を決め妻を銀行へ契約に行かせました。妻が行くとやはり一番高い区画を薦められたようですが最初に希望した場所で無事契約書を交わしてきました。パトムタニ県コーンルアンの宅地開発放棄地1ガ―ン(400u)、角地にしたので少し値段が上がって45万バーツ、安いのか高いのかも判らずなんだか複雑な気分でした。
契約の翌日子供の熱も下がったので、ホテルタクシーでコーンルアンの土地を見に行きました。現地で妻に場所の説明をしていると、なんと銀行からもらった図では3本しかなかったソイが5本あり、しかも説明を受けた場所と違う区画にバンコク銀行の看板が立っているのに気が付きました。早速ビデオで撮影し簡単な図を書いて銀行へ持って行くと最初はそんな筈は無いとの一点張りでしたがビデオを見てもらったら、もう一度確認させてほしいとの事で再度行員と共にコーンルアンへ行きました。現地で事前の説明と違う位置に看板があり地図のソイの数が異なる事を確認してもらうと資料の中からこちらが正しいと新しい地図が出てきましたが今度はソイが6本あり笑ってしまいました。登記までに購入した区画はどこなのかはっきりしてもらうようお願いして帰りました。

登記の準備
    銀行から下の6つを登記の日に持ってくるよう言われました。
@代金支払い用の小切手
AIDカード(原本・謄本)
B家族状況登録証(謄本)
Cタビアンバーン(原本・謄本)
D配偶者である私のパスポート
E税金
まずは購入に1番必要な代金なんですが、実はタイに来る前は契約だけタイで済ませておいて代金は日本から振り込み登記済み権利書をEMSで送ってもらおうと安易に考えてたので全く準備していませんでした。しかし代金の支払いは役場で行い、購入者が登記をしに役場へ出向く必要があると言われたので慌ててしまいました。インターネット取引で振込みを行うにも事前に郵送で口座の登録が必要でして新しく作った妻の口座を今から登録していたらとうてい間に合いません。一応タイでも使えるATMカードを持っていたのでインターネットで調べると1日の最高引出し額は50万円と制限がついていました。バンコク銀行のATMも使えるんですが1日の最高引出し額が数万バーツだったような気もしたので、私の口座がある銀行の系列支店で引出そうとすると画面に出る引出し最高金額がなぜか日本円の50万には到底足りない3万バーツでした。困ったので受付に行って聞くが言ってる事が私はよく判らず可愛いお姉さんも困っている様子、とうとうATMの所まで来てもらって身振り手振りも交えてようやく3万バーツずつ1日の限度額まで繰り返し引出しが出来る事がわかりました。1日の限度額に近い16万バーツ引出した私は、本当はバンコク銀行の口座へそこから振込みたかったのですがよく判らなかったのでバンコク銀行スリウォン支店まで運ぶ事にしました。ただし千バーツ札160枚ですから量も多く、カバンだとひったくられると思い折り畳んでポケットに入れると不自然に膨れ困ってしまいました。銀行からしばらく歩いた所で流しのタクシーを捕まえバンコク銀行に到着、何度も来て顔見知りになった受付のお兄さんに伝票の書き方を教えてもらい何とか妻の口座に入金できました。こんな事をあと2回もするのは嫌なので、妻の口座を記載した借用と送金のお願いを両親と同居している弟にメールし翌日にはOKの返事をもらいました。
各種書類の謄本等は出身地のナコンパノムに取りに行きました。役場に家族状況登録証の原本が見つからないと言われ困りましたが、私が念のために2年前に作った謄本を持参していたら、それをコピーして謄本と書いたスタンプを押しこれで問題ないとのことでした。さすがにタイ、感心してしまいました。
バンコクに戻り妻の口座を確認すると日本からの入金も完了、お礼を書こうと思いメールを見ると振込先の住所を訪ねるメールがいくつも入っていました。口座を作る時に妻の実家の住所を使い、振込みを頼む時にうっかりその住所を書き忘れたので、私の母は振込先の住所が判らず銀行で振込みを断られ困ったようでした。どうやって入金したかを尋ねると日本の自宅の住所を書いてなんとか受け付けてもらえたそうです。

登記
    登記しに行く日の朝、バンコク銀行スリウォン支店の2階に行き、まず代金支払い用の小切手を作りました。この時先日無理を言って口座を作ってもらったお姉さんが土地購入契約書のような物を持ってきてサインして欲しいと言われました。既に契約は交わしてますし何だか判らない物にサイン出来ませんから4階の販売部門で確認させて欲しいと話し、もらった書類を販売担当者の所に持参しました。担当者はそれを見て2階のお姉さんに電話されていましたが、どうやら土地を買うからと無理を言って2階で口座を作ったのに、4階で購入契約が成立したことが2階のお姉さんの販売成績にならなく、2階のお姉さんは販売契約を結びなおさせようとしていたようでした。困った物です。販売担当者は登記税のお金をもらって来るとシーロムの本店へ出かけられましたが、帰って来られるまでに1時間半待たされました。担当者が言われるには、数ヶ月先に登記税が引き下げられるらしく本店から登記をそれまで延期するように指示されお金がもらえなかったのでもめていたらしいです。バンコク銀行と言えどもどうやら日本の常識が通用しない人も居られるようです。銀行を出たのが11時過ぎ、パトムタニの役場に到着したのは12時前でした。パトムタニの役場にはバンコク銀行のパトムタニ地区の担当者も来られており、待ちくたびれておられました。昼休みに手続きは出来ませんので敷地内に有る食堂で昼食を取り、1時になるのを待って手続きを開始しました。書類はほとんどバンコク銀行の方が書いて下さるので妻はサインするだけなんですが、どうも何の書類か確認せずにどんどんサインしているようなので、妻に「書類を良く見て、借用書にはサインするなよ!」と忠告。一応見てからサインするようになりましたけど、本当に判ってるんでしょうか?私も登記した土地が妻個人の私有財産であると書いた書類にサインしパスポートのコピーと共に提出しました。かなり待って3時過ぎになり手続きも終わりに近づいた頃、銀行の方に代金の小切手を渡し役場に登記税(私12025B・銀行25805B)を支払い、更に30分ほど待ってようやく登記済み権利書が手渡されました。
妻はとても嬉しそうな顔をしておりましたが、私は固定資産税の支払いはどうするんだろうとこれから先の事が心配でした。役場に聞いてみると1ガ―ン程度では課税されないらしく、日本から高い手数料を使って振込まなくてもよさそうです。それと登記する前に聞くのを忘れていたのですが、購入した区画は最初に案内された場所が正しく、看板が立っていたところが間違いということでした。数年先に私の土地と思っていた場所に他人の家が建ってなければ良いのですが...。

それから
    購入して2年半後の2004年6月にタイへ里帰りしたついでに土地の様子を見に行ってみました。
まだ露店のゴミを焼きに来る輩が居るようで一部にココナッツの殻などが散乱していましたが、団地の1/4は業者によって再開発され、いくつか建売住宅が建てられていました。家の手前の整地された区画はバンコク銀行の売土地の看板が立っていた区画ですが、ここもそろそろ家が建ちそうな雰囲気です。私の土地(だと思う)は草木が茂ってジャングルのようになっていますから、次回の訪タイ時には奇麗にしたいと思ってます。


個人売買編

    T-thai(定退)にパヤオ近郊で個人から土地を購入された体験談がありましたので、作者青木様の許可を頂き転載しました。(一部、私メンカームが書き換えております。)

    引越しのため家を売りたがっている人の土地を見に行った。約150坪、田舎にしてはやや狭い敷地に30坪位の古い建物が建っている。 もう新しい家に引っ越したらしいが、土地も道路からやや下がっており、あまり良い土地とは言えない。値段を聞くと、15万B(40万円)だそうである。チョット高級なパソコン一台分である。日本の基準で考えればとんでもなく安いが、田舎にしては少々高いかも知れない。村から離れた所にも広くて安い土地があるようだが、電気水道無し、治安の面で不安がある。
問題は古い家の取り壊し、約1.5メー トルの土盛り、道路境目の排水工事がどの位費用が掛かるかである。私は前の会社で、少し建設関係の仕事をしていたので少々経験がある。私の見積もりの試算では以下のようになった。(日本での場合)
大型ユンボによる家屋解体、残材搬出80万円。
約150坪、1.5メートルの土盛り(約700立方メートル、約トラック30台)、ブ ルによる整地、ならし、合計150万円
排水管埋設、その他工事30万円
合計260万円
日本だと、土地代の6倍以上掛かってしまう。
近所に地元の、建設業者がいると言うので、工事費用を聞きに行った。私は正直な所、土地代と同じ40万円(計80万円)位なら購入しても良いと考えた。建設業者に現場に来てもらい、見積もりをさせる。日本のように見積書など作らずに、どんぶり勘定で金額を出すらしい。暫く考えてから、業者は手帳を取り出し、数字を書き込んだ。緊張の一瞬である。果たして、40万円以下であろうか。業者は、その手帳を私に見せる。そこには、35000B(約9.5万円)と書いてあった。ウ〜、ウ〜、ウッソ〜〜、260万円が9万5千円!」全く、信じられん。私は、動揺してパニックになりそうな心を押さえるが、習慣とは恐ろしい。「オ〜イ、ペーンマーク、 ロットダイマイ」。(うわ〜、高い、安くなりませんか)つい、買い物のときの、いつものせりふが口に出てしまった。あっさりと30000B(8万円)になった。業者は明日から工事を始めると言う、まだ土地買ってないのに。
彼女と相談し買う事に決め、その旨売り主に伝えると、午後3時から村長の家(お店)で 契約を行なうと言う。話しが進むのがやけに早いが、私の性格にタイはピッタリだ、「もうどうにでもなりやがれ」。お金が必要なので再びパヤオに行きシティカードで不足分の土地代金を下ろす。約束の時間に村長の家に出かけると、そうそうたるメンバーがそろっているようだ。村の有力者、売り手の家族、こちらも親戚、両親、建設業者、何だか分からない人達。村長が、関係者周知の中、私たちと、売り手を机の前に座らせ、ノートのような物に内容を書き込んで行く。この村では、村長の前で、全ての契約が行われるらしい。考えてみれば、これは合理的、かつ確実なシステムである。関係者立ち会いの基で、取り引きが行われ、土地の移譲は村人公然の事実になる。私は何だかぜんぜん分からないので、契約の様子をボ〜ッと眺めていた。暫くして、彼女が突然、怒ったように話し始めたので我に返 った。どうしたのか会話帳で確認すると、15万Bの約束が15万5千Bになっていると言うのだ。多分、日本人料金になったのだろう、全くタイらしい。



村長のお店での契約風景 、20人位集まった。

たかが、知れた金額であり、私にはどうでもよかった。しかしここで、ヘナヘナ受け入れては、建設業者もいる手前、後々良い事はない。大勢の周知の中、関係者の顔を潰す事になるが、私は立ち上がり、彼女に大きな声で「ポム、クラップ」(帰る)と言い、歩き始めた。暫くすると彼女が追いかけてきて、元の15万Bで良いと言う。売り手が値上げを諦めたらしい。再び机に戻り、土地代金を渡し、何事もなかったように契約は成立した。最後に、ビールで乾杯すると言うので、彼女が100Bくれと言う。私は喜んで300Bを出した。村長以下、関係者が集まり祝宴?が始まる。
暫くして、売り主の婆さん家族が引上げようとするので、私は後を追い掛けコッソリ5000Bを渡した。契約の間中、不機嫌そうだった老婆は初めてニッコリと微笑み私にワイをした。狭い村社会である、誰とでも、うまくやって行きたいと思うのは当たり前の話しである。
契約は無事終わったが、私が契約した訳ではない。契約者、後日の登記は全て彼女の名義である。


失敗編

    2003年に銀行からイサーンの不動産を購入しようとし、売主の銀行には価格を吊り上げられ、銀行から土地と家を差押えられた元の所有者からはクレームを付けられた失敗談です。

不動産バブル再来?
    バーツ暴落後は不景気だったタイですが、新車の販売台数や住宅の着工件数も回復してきたようで、妻が不動産関連のHPを見ていると2002年に私が45万バーツで購入した土地の隣の区画が2倍の90万バーツで売っていました。バンコク周辺の賑やかな場所よりタイの田舎でのんびり暮らしたいと最近思うようになった私は、まだ安いうちに田舎の土地を買ったらどうかと妻に話したのでした。

移住を夢見て
    妻の実家周辺は土地を買ってほしいと義父母のところに話がありましても、権利書が無い土地とか1ライが10万〜30万バーツと相場以上の外国人価格だったりです。しかもムアン(中心街)から数十キロ離れていますので老後を考えると不安があります。妻がインターネットを使って某銀行の不動産のページで物件を検索しましたら、ムアンナコンパノム郊外の中古住宅付きの農地が80万バーツというのを見つけ、さっそく銀行に電話して義父母と義弟を下見に行かせました。義弟は「家は十分使えるし、近所に学校やソンテウ(乗合バス)の停留所が有るので人通りが多く、食堂や雑貨屋をすれば十分生活できる」と言うので、日本での生活に最近疲れ気味の私は、タイに移住して食堂と百姓でもやろうかという気になったのでした。(安易だねぇ。)

オイオイそれはないよ!
    銀行のナコンパノム支店に購入したいと連絡しますと、販売するには本店の決済が必要なので1ヶ月待って欲しいということでした。それから3週間後に銀行から決済が取れたと連絡がありましたが、なんと価格は130万バーツになっていました。「オイオイ80万バーツじゃなかったのか」と言いますと、「申し訳ないが本店で決まった価格なので詳細は本店に聞いて欲しい」と支店の担当者は言われます。本店の責任者に電話しますと「結果として広告より高い価格になったのは申し訳ないが、価格は月に一回開くミーティングで決まるので、130万バーツは変更出来ない」ということでした。場所が良いので本当は喉から手が出るほど欲しかったのですが、値段を吊り上げられて気分が悪いので「最初の80万バーツなら買うから気が変わったら連絡して欲しい」と伝えて電話を切ったのでした。

どうなってんの?
価格が変ったので買わない事にしたと妻の実家に電話すると、土地の所有者の弟という男が実家に来て「あなたの子供が買おうとしている土地は銀行の抵当になっているが、金利を払っているので所有者は銀行では無い」と言ったと聞かされました。それから2週間後に銀行のHPを見ますと、その物件のページが削除されていましたので、やはり銀行の土地では無かったんだと思ったのでした。

忘れたころに
購入を諦めてから約一ヵ月後に「価格を80万バーツにしたので買わないか」と銀行のナコンパノム支店から電話がありまして、何を今さらという気持ちもしましたが、気に入った物件だったので折り返し電話を入れました。妻の実家に来た自称所有者の弟が言った事が気になりましたので担当者に話しますと、「物件の名義は銀行で間違いない。元の所有者は建設業を営んでおり多くの不動産を所有している。奥さんは教師でそんなにおかしな人間では無い」と担当者は言われましたが、こちらとしては不安がありますので元所有者の電話番号を調べてくれるように頼みました。

諦めた
翌日に元所有者へ電話してみますと、本人は不在でしたが奥さんが居られました。奥さんへ「元所有しておられた土地を銀行から購入するつもりだが、あなたの弟と称する男性が所有権は銀行に無いと言って実家に来られた。銀行は所有権は銀行に有ると言っているがどうなっているのだろうか?」と訊ねますと、奥さんは「あの土地は近々買い戻す予定なので、あなたは買わないでほしい。」と言われました。
銀行へ電話しその事を話すと、「2年前にも購入したいという客がいたが、元の所有者がもうどこの銀行も融資しないのに、買い戻すと言って妨害した。銀行が販売するタイの田舎の不動産は個人の抵当を差押えた物が多く、購入の際にある程度の妨害を受けるのは良くある話で大した問題ではない」と言われました。義弟から話を聞いた知り合いの警官が話をつけてやろうと言ってくれましたが、将来ナコンパノム周辺に住むつもりなので出来るだけトラブルは避けたいと思い、購入しないと銀行へ伝えました。